カラスウリはなぜ熟したふりをするのか

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カラスウリは、からすもくわねえ。

真っ赤に実って、うまそうに見えるけれど、見かけだおしとはこのことで、
中身がない。

中身がないから、軽い。

中身がない、ということの代表みたいにいわれるピーマンだって、
皮の部分が、まあ、いわば、中身。十分に歯ごたえのあるものだ。

カラスウリときたら、熟したように見えて、皮はかさかさ、そして非常に薄い。
ちょうど、紙ふうせんなのだ。
しかも、指で押せば空気がすぐ抜けて、かの詩人の詩みたいに、
「もっと高く」
と、打ち上げられもしない。

皮を破れば、数個の種と、じめっとした少しばかりの繊維。
からっぽとしかいいようがない、それだけだのもの。

カラスウリの花は、夜に咲く花だ。
おれは、そんなことから、
こいつら、昼の光をからっぽの袋にためこんで、
夜になると、森に赤い灯をともしているんじゃねえかと、
あやしんでいる。
2008.12.29 龍ケ崎市別所町

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