とんぼや

オリジナル楽曲紹介、楽曲ジャケット、写真、そのほか

0519

五月の風は饒舌だ  

hera01a.jpg



icon kenken▼以下ヘラオオバコ

hera05.jpg




hera06.jpg




hera04.jpg



土手の斜面に敷物をしいてくつろぐ家族連れがいる。
乳母車があり、子犬もいる。
だれかが、お父さん、とよび
お父さんの声そのほか
話し声は、風がさらっていく。

五月の風はことさら饒舌になる。
すでに散った花をあつめて弔い
こののち花ひらくものたちを迎えるしたくがある。
そしてなにより、いまを盛りと花咲くものたちの
香りをはこぶのに多忙きわまる。

およそ、花らしくもなく
香りさえさだかでないものたちには
五月の風は饒舌すぎる。
かすかな風にも、ヘラオオバコの小さな白い耳は
おびえ、ちぎれんばかりにふるえる。

土手では家族連れが団欒のひとときを過ごしている―
ということが、とつぜん
とってつけたようなひとコマにおもわれる。
もうどこにもその姿はないが、こいのぼりが威勢よく泳ぐような日は
敷物だってめくれあがるのだ。
かれら家族を名乗る人たちは、いまや重石としてそこにある。
もちろん、重石であることを楽しんだっていいのだ
ヘラオオバコの空の下で
ヘラオオバコよりも花のある人たちなのだから。

hera08.jpghera11.jpg

hera09.jpg


hera10.jpg



2008.5.18 利根川/利根町


ランキング登録。バナーをクリックしていただけたら励みになります。
クリック投票、感謝。 にほんブログ村ランキング

関連記事

Posted on 2008/05/19 Mon. 10:50 [edit]

CM: 0
TB: --

« 五月の風が立ちどまる場所  |  喰らうヤツ、喰われるヤツ »

コメント
コメントの投稿
Secret

■とんぼやアルバム

とんぼやアルバム

■ごあんない

リ ン ク

HP『鰐組』

ブロとも申請フォーム

ランキング

RSSリンクの表示

▲Page top