とんぼや

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チョウの行方  

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立て看板 葉の大きさの比較 上:シシユズの葉 下:森のほとりのユズの葉 クロアゲハの幼虫:体長32ミリ


10月27日 雨


 この夏は、ナガサキアゲハの幼虫を森のほとりのユズの木にみつけ、家で育て、羽化させたのだったが、ユズの葉を採りに何度も通うことになった。

 何匹もの幼虫を育てたけれど、羽化を見たのは一匹だけで、あとはサナギにはなったもののそれでおしまいだった。
 幼虫にはクロアゲハが混じっていて、これもいっぴき育っていたが、サナギにまではいたらなかった。

 ナガサキでもクロでもいい、もっと手近に羽化を見たいものだとおもって、二軒のホームセンターでユズの幼木を探した。
 一軒には数本あったがどれも売れ残りのようで、いかにもやせて見える。
 もう一軒では、森のほとりにあるようなものではなくて、葉の大きさが二倍もありそうな、シシユズ(獅子ユズ)と名がついたものであった。
 まあ、ユズならいいだろうといっぽん買って、庭に植えた。

 そのご、チョウのどれもこれも期待するほどには羽化せず、サナギのままで終ってしまうのが多くて、こんなことならもうチョウのことはほどほどにしようと、植えたシシユズを見るのも気ぶっせいになった。

 葉につやがなくて、活着するのかどうかも怪しんでいたけれど、葉のつやは悪いまま、やがて根元から新しい茎が伸び始めた。それならと、気持を変えて肥料を補充した。
 チョウがやってくるのは来年の楽しみ、としていた。
 なのに、幼虫がいっぴき育っていた。クロアゲハだ。

 つい二日前には、なかば放置、なかば期待してみていたアオスジアゲハが、シロダモの若木を離れていよいよサナギへの徘徊か、と行方を探したら、交尾中のコカマキリのカマアシに捕えられていた。
 そんな悲劇は見たくない。

 だからまた久しぶりに森のほとりへ出かけ、ユズの葉を採ってきて、クロアゲハの幼虫をこちらへ移動させ、ケースへ入れた。
 十月も末の幼虫では、サナギで越冬ということになるかもしれない。
 部屋へ持ち込んでおけば、もしかしたら冬になるまえに羽化するかもしれない。

 ケースに移動させたのが夕方で、翌朝、見るとユズの葉にはおらず、ケースの底に力なく横たわっていた。
 ケースを動かすと頭から肉角を出すから、死んではいない。
 シシユズで育ちつつあった幼虫はシシユズでなければだめなのか。

 触れられると肉角を出すばかりでなく、死んだふりもするくらいだし、チョウの幼虫というのはなかなか神経質なのではないかという思いがしていたから、合点がゆかぬこともなく、またぞろもとの葉にもどした。
 ここでは死んだふりではなくて、まるで生き返ったみたいに大きなユズの葉の上で動き始めた。
 けさ早いうちに見ていなければ、死んでいたかもしれない。
 やはりきのうもまたおせっかいなまねをしてしまったのだ。

 そうしてこれもカマキリにでもやられれば、それはそれで運命だとあきらめるほかない。



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Posted on 2008/10/26 Sun. 09:26 [edit]

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コメント

●ななおんさん

センスのある絵と〈語り〉をたのしませていただいています。これからもどうぞよろしく。

七里 #- | URL | 2008/10/30 07:59 * edit *

リンクありがとうございます

こんにちわ^^
仮風呂。のななおんです。
リンク&リンク報告ありがとうございます。

アゲハの幼虫、懐かしいですね。
子供の頃よく見ました。
最近はなかなか見なくなってしまいました。
頭の上から「Y」のオレンジがにゅっとでるのが
面白くてわざとつんつんしたりしました。
(肉角というのですか?)
可愛いですよね^^







ななおん #- | URL | 2008/10/29 21:46 * edit *
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