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ことしも小貝川土手(取手市)の草刈が終わった。
ウマノスズクサも無残に刈りとられた。
そこにはどれだけの数のジャコウアゲハの卵が産みつけられていたことだろう。
また、孵化し、育っていた幼虫もいたはずだ。まさにいまがその時期なのだから。



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土手で草花やチョウの写真を撮っていると、国土交通省のパトロールのクルマがきて、
「なにを撮っている」
と、ひとをいかにもうさんくさげに見る。
いい歳をして、口のききかたをしらない。
撮られてまずいものがここいらにあるのか、と訊きたい気になる。



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刈られた草のごみの中から、えさになりそうなウマノスズクサをひろい集める。
一日、二日、そうしてほっぽっておかれれば、いそいで水にいけたところで日持ちはしない。
気は心となかばあきらめながら、ようやくのおもいで、しかもほんのわずかしかないウマノスズクサを後生大事に持って帰る。



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どこにでも生えている、というのでもないらしいのだ。
小貝川・高須橋周辺を歩いても、いまのところ、ほんのひとところでしか見ることができない。
それも土手の東側、田んぼの側にはなくて、流れがある側に集中している。
さいわい、この草は太い根を持つ。
刈られても割合に早く若葉を出す。
だから、春の産卵は烏有に帰すとも、夏の産卵では、なんとかなる。



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しかし夏まで待てない。
庭で幼虫が育ちつつあるのに、食草が十分とはいえない。
せっかく孵化したのに、飢えて死ぬものもあるだろう。
それならいっそ、クモでもカマキリでもやってきて食われたほうがましだろうか。

もっとも、ウマノスズクサの毒素が、最小限度に幼虫たちを保護してくれることにはなるのだが。
毒素をかかえて、飢え死にか。なんとまあ。

▲写真はジャコウアゲハ♂ 4月28日 小貝川土手



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▲豊田堰。橋の陰になっている向こうの土手では草刈り車が這いまわっている最中…5月27日

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