音楽堂のあいつ

あるいは非音楽的なゆうぐれ




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音楽堂のあいつ


絵の中の少年は、たこあげに興じようとしていたのである。
風がなければ、望みはかなわぬ。
しかし、風は冷たい。日暮れて、なお寒い。
そうして、わずかに風をさえぎる壁のある音楽堂で、たこあげを試みることにしたらしい。

みずから選んだ矛盾は、遊びのうちには入らない。
かれは、おおまじめなのだ。

じぶんの足音や、ため息は、少年じしんの耳に心地よく響き、音楽的であったかもしれない。
建物の構造がもたらす誇張は、そうした命の気配を、こどものみならずひとをうっとりさせる。

横槍を入れる陽光に、まれにだが、四角いたこが光る。
ざんねんながら、シャッターチャンスに恵まれなかった。
撮影者がカメラを持って立っているのは、無防備な吹きさらしの、人工の小高い丘の頂き。
指も凍えるのである。


2008.1.26 龍ケ崎市たつのこ山公園


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